施設の母

母、義理の母も施設にすっかり慣れたようです。

まあ、認知症が進んだというか、義理の母は私の母より若く

まだまだ、施設では自分で歩くことができます。昨年入所当初と比べ

白髪も増え、年を感じるようになりました。アルツハイマー認知症

話も毎回同じことの繰り返し。面会しても帰った後はきれいさっぱりっと

忘れてしまうと思うと、面会も何となく瀬がない。

僕の母は車いす生活。高齢で動作も鈍くなってきた。歯槽膿漏で下の歯

のブリッジも浮いてきた。ごはんもミキサーで砕いた中道的食事を1月より

お願いしている。面会に行くと、どちらの母も非常にうれしそうにする。

座って食べるだけの人生になってしまったご両人にとって、唯一の楽しみ

みたい。 いつまで続くのか・・?

施設には家族縁の薄い方も結構いらっしゃいます。

世間の騒がしい社会と隔離された、ゆったりとした空間に今日も平和な時間の

流れを感じる僕でした。

 

施設のお年寄りは何を考えて生きているのだろう?

施設にはたくさんのお年寄りがいらっしゃいます。

デイサービスに来られる方は自分で動ける方はもちろん、車いすや、

歩行器である程度の移動ができます。支援1、2、介護1、2位かな?

割と意思もはっきりしていて、個性が強く、介護者泣かせの方もチラホラ。

大勢の方は、家でのんびり暮らしたいという方がほとんど。家族の勧めや

家族のためにと、嫌々ながら来ている方がほとんどです。帰宅時間になると

知れまで静まり返っていたホールが活気に満ち溢れます。

特養に入られている方は認知症の方が多いのか?、家族に見放されてるのか?

核家族化の弊害なのか?面会もない方がずいぶんいらっしゃいます。毎日、

何をすることもなく、いすに座っているだけ。隣の方に話しかけようとしても

話が通じない?一人でしゃべってる人も・・・。テレビはつけられているのですが、

80歳を過ぎると内容もわからないみたい?ただぼんやり見つめている人も。

ウ~ンなにを考えてるんだろう???? 

  ゆっくりと流れていく時間。   その傍らで時間に追われる職員。

毎日、毎年、同じようなルーチンで流れていくこの異様な雰囲気。

 歳はとりたくないですね!!!

気持ちの落ち込み

最近、なぜか落ち込む僕。

お年寄りを見ていると年を取るのが嫌にになる。

自分の将来はどうなるのか? ・・・と、無意識のうちに重ねてしまうのだろうか?

施設を利用されるお年寄りは、通帳等の収入は親族の管理となている方がほとんど。

親族の人柄にもよるが、自分の意志通り使えない・・・・。施設では自由もない。

お世話をする側も人手不足で十分に対応できないことも多い。

夢の無いお年寄りたちを見ていると考えこむ僕。うーん、どうせ世話をするならお年寄りよりも、夢があり活気に満ちた子供たちの方が元気になりそうな気がする。

働きすぎかな?生き抜きも必要かな?と、最近考えこむ僕です。

 

 

健康寿命の伸びもいいけれど

最近は健康寿命の伸びで元気なお年寄りが増えてます。非常にいいことですが、中には体は元気でも頭がイカレタ方もちらほら。認知症等で少々ぼけるのは仕方ないことだけど・・・。忍耐がなく、すぐにキレるお年寄りも多くなってきてます。施設に来られるお年寄りはほとんどが自分の意思ではなく、家族の意思。皆さん「自宅に帰りたい、帰りたい!」と言われます。部屋の中をうろうろしたり、出口を開けようとしたり、脱走を試みます。当然、戸口は簡単には開かないようになってます。介護員は来れろ引き留めますが、中には、大声をあげたり、暴力を振るったりする方も。排泄をまき散らす方も出てきたりと、てんやわんや。

 ・自分は歳を取るとどうなるんだろうと考える僕でした。

人間、健康なうちが人生

介護の仕事をしていて思うこと

・それは五体満足、したいことが自分でできることは幸せなことだと感じるようになったことです。

 

・高齢の方も人それぞれ、体が不自由になると、負担は家族に。中には、病気等で若くして身障者になられる方もいます。介護をされる方も心の負担は大きく、孤独。

 

・介護をする側も負担は大きいのか、家庭から笑みの遠ざかった生活。これが認知症になると、本人はまじめですが、本人の意見も無視されてしまうことが多くなってきます。

 

・身障者、高齢者となり、介護認定を受ければ自分の意志で自分のことを決められない現代社会。只、食べて入浴して寝るだけの生活。若く健全なうちが花。

 

・うーん、人生自分の意志で健全に生活できることの喜びを感じる今日この頃です。

 

介護の仕事はハードなのです

・沢山のご老人を相手にするには、なかなか大変なことです。

 

・年齢、性格、障害の程度や趣味、生活環境等違った人たちが施設では一所の決まったテーブルで時間を過ごされます。 座ったままじっとしている人、パズル等する人、それぞれですが、一概に言えることは変化のない生活。当然ドアは利用者が出て行かないようロックされています。また、勝手に動いて怪我でもされたら大変なのでしょう。車いすや歩行機など、常に職員は監視。でも、正直、人手が足りないのが現状。

 

・施設利用者も、帰りの時間が近づくと、活気づいてきます。やはり施設より家の方がいいのだとつくづく感じさせられます。

 

・やはり、人間、若いうち、健全なうちが花です。何事もなく自由に動ける幸せを感じさせられます。

 

・利用者の中には、うちに帰っても厄介がられたり、一人きりだったりと様々です。現代人は忙しく、自分のことで精一杯。ますます孤独化する高齢者をどう支えていくか、考えさせられる今日です。

 

初めての介護のお仕事

「初心者介護士」としての初めてのお仕事!

と言っても、何をしていいのか?誰が誰なのか?さっぱりわからないまま現場でのいきなりのお仕事。

 

・この業界、人で不足なのか、皆さん忙しそうに動き回っている。とりあえず、一緒になって、聞きながらの机の並べ替え、ティシュペーパーの並べなど、やがてデイケア利用者の到着。

 

・席への誘導。お茶出し、入浴介助、塗り絵、体操など・・・。言われるままに。

 

・利用者の方々、各々、障害の程度、気質、趣味、事情等様々なので、初心者の僕には全く分からず、言われるままに。職員は、さすがに利用者の様々なことを把握。

 

・まさに介護とは、介護技術もさることながら、人と人とのフェイス TO フェイス の世界です。ましてや、利用者は主に僕らより何年も社会を生き抜いた人たち。

 

・なんと介護の世界は奥が深いものだと感心しながらの新米介護士の仕事の始まりでした。